上御霊神社(かみごりょうじんじゃ)

出雲氏の氏寺として平安遷都以前から当地にあったと伝えられる出雲寺(上出雲寺)の鎮守とされる。御霊とは、政争の果てに非業の死を遂げた人の霊のことであるが、当時は悪疫を御霊の祟りと考えてそれを祀った。応仁の乱の際には畠山政長の軍が当社に陣したことでも有名である。
祭礼は下御霊社(現中京区)と同日で、この祭礼に出る剣形の鉾は疫神を払うとして信仰され、その行列の様子が「拾遺都名所図会」に著されている。
現在の社殿は、宝暦五年(1755)禁裏の内侍所の建物を賜って造営されたと伝える。
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