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十念寺(じゅうねんじ)
華宮山と号し、西山浄土宗。本尊阿弥陀如来は空海作といい、「雍州府志」は恵心作とする。永享三年(1431)真阿(後亀山天皇皇子)に帰依した将軍足利義教が誓願(現京都市中京区)寺中に一宇を建立したの起りで、当初宝樹院と号した。宝樹院から十念寺への経過は明らかでないが、分明年中頃以前には十念寺となっていたことがわかる。 本堂には開基真阿像を安置し、一休筆と伝える紙本著色仏鬼軍絵巻一巻(国指定重要文化財、京都国立博物館寄託)、足利将軍諸士念仏講名帳を蔵する。境内には豊臣秀吉に仕えた医師施薬院全宗、儒医曲直瀬道三の墓がある。 |
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